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ウィーンカフェめぐり①~Cafe Schwerzenberg~

ウィーンカフェめぐり①~Cafe Schwerzenberg~ 2023.10.29

カフェというものは、どこの国でも似たようなもの…な気もするが、意識を傾けてみてみると、その国のカフェに共通するようなスタイルや内装、提供される食事やお菓子が存在するのだ。

日本で洋菓子というとフランス菓子が主流だが、シンプルな装飾だが技術の高さがうかがえる気品のあるウィーン菓子が大好きだ。ウィーンへは過去2度行っている。有名なカフェだけでもたくさんあり、まだまだ全て廻れてはいない。これまで訪れた素敵なウィーンのカフェを振り返っていきたい。

KONZERT CAFE SCHWERZENBERG

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カフェシュヴァルツェンブルクのさり気ない入り口

カフェシュヴァルツェンブルクは、国立オペラ座の近くにある老舗のカフェ(ウィーンではカフェハウスというらしい)である。1861年に開店した歴史あるカフェハウスで、地元の人達がたくさん訪れるそうだ。私が行ったときも観光客はさほど多くない印象だった。
お店の看板に「コンサートカフェシュヴァルツェンブルク」とあるのは、店内でジャズや弦楽の演奏も行われるからだと思われる。
店内は広めで、100席くらいはあるのではなかろうか(盛ってるかもしれない)。ここに限らず、ウィーンのカフェハウスはそこそこ大きいサイズのお店が多い。

入り口は通りすぎてしまいそうなくらいさり気なくて、人も並んでいなかったので普通に入ることができた。
あくまで私がこれまで経験した中での話だが、ドイツ~オーストリアのカフェ・レストランの店員は不愛想なことが多く、自分がアジア人だからかもしれないが、あまり歓迎されていないように感じる。恐る恐る入店したカフェシュヴァルツェンブルクの接客がどうだったか記憶が定かではないのだが、店も広めでお客さんもほどほどに入っていたので、普通の対応だったのだろう(冷たくされた場合は結構記憶に残っているので)。

店内はウィーンぽい雰囲気(次の項目で書きます)で、ケーキの種類も豊富、メニューもたくさんある。
斜め向かいに座っているおっちゃんがスーツに髪の毛をパリッとセットしたシャレてるザ・ゲルマン系の顔立ちで、ウィーンのカフェのイメージを演出してくれた。

日本の昔ながらの喫茶店でも新聞や雑誌を読めることがあるが、カフェシュヴァルツェンブルクでも新聞が置かれていた。ただし、日本の喫茶店の入り口付近に積んであるスタイルではなく、図書館の新聞コーナーのような新聞を折れないようにする棒(?)に挟んで、高めの棚に掛けられていた。
その棒が金色で、良い感じの洒落た木製の棚に掛かっており、新聞なのにお洒落インテリアと化していたのが印象に残っている。

ウィーンのカフェはスーパーお洒落でクラシカルなインテリア

ガイドブックに載っているような歴史ある有名なカフェ中心に訪れているからかもしれないが、ウィーンのカフェはだいたい落ち着いた色調の木製のインテリアに、大きめの窓と爽やかな色のたっぷりドレープのカーテン、クラシカルな内装だ。クラシカルなのだが、多少の金気のインテリアが配置されているからなのか、カーテン等の布に色味があるからか、アンティーク調とは少し違った印象を受ける。
ちょっと、凝ってるのだ。壁紙に柄があったり、天井にも柄があったり、窓が飾られていたり、シャンデリアがたくさん設置されていたり…イギリス風のアンティークなティーハウスも大好きだが、ウィーンのカフェはお洒落でハイソな気配がして、インテリアに見とれてしまう。
ウィーンでは、ちょっと貴族っぽい、オペラを聴いて幕間にはカナッペ片手にシャンペンでも飲むような、ハプスブルグな雰囲気を感じる瞬間が時々ある。

カフェの構造や席の配置もカフェハウスごとに独特だ。
カフェシュヴァルツェンブルクだと、窓際に席が並んでいる箇所があるのだが、仕切りになっている壁には絵画が飾られている。

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カフェシュヴァルツェンブルクのお洒落な内装 

黄緑色のマジパンっぽいケーキ

インテリアを見ることが好きなので、内装に見とれてしまって、食べたケーキの味を本当に全然覚えてなくて悲しいのだが、黄緑色だったので、きっとピスタチオか何かでしょう…。ドイツ~オーストリアのケーキには、よくアーモンドプードルが使用されており、マジパンがケーキの一部となっていることも多い。この黄緑色のケーキもそんな感じだった気がする。

ウィーンのケーキは非常に私好みで、どれを選ぶかいつも悩むのだが、日本では見かけることがないものをこの時は選んだように思う。

インテリアは写真で見返すことができるが、味に関しては覚えておかないと後から書き起こすことが難しく、苦戦している。

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